2009年 05月 25日
私の好きなもの |
大事なことってこんなにも平明に表すことができるのです。
読み終わった後、(たいして時間はかからない)心が温かいものでいっぱいになって、
そうそう、世の中って素晴らしいと素直に思います。
ただただ好きなものが書き連ねてあるだけなんですけど。
最後のページには
「 ほらね
わたし すきなものが
こんなに いっぱい あるの
あなたの すきなものは なあに?」 とあります。
高校の英語の授業でラッセルの幸福論を読んだ時、
「いちごが好きな人はいちごが存在しているこの世界によりよく順応できる」
というような一節があって(確か・・・)印象に残っています。
好きなものがたくさんあることに感謝したいし、
これからも好きなものをたくさんたくさん作りたい。
ムスコはどんなものを好きになっていくのか。
好きなものをたくさん作って欲しいし、他の人の好きなものも大切にして欲しいと思います。
今は絵本をちぎったり、かじったりして遊ぶことも大事だと思うから、
うーんと目をつぶっているけれど、でもでもこの本はトクベツ扱いして、まだ見せていません。
「わたしの すきなもの」
フランソワーズ作 なかがわ ちひろ訳 (偕成社)
パイ。
コード。
タッパーのふた。
ペットボトル。
部屋の隅のほこり。
ベビーカーから流れる景色と光を見ること。
カーテンを揺らす風。
ちゃぶ台をかじること。
端の白くなった部分が噛み跡です・・・
by azura1
| 2009-05-25 21:59
| 本