2014年 01月 27日
ありがとうの連鎖 |
とちぎハウスのお部屋にあった小冊子
こどもが病気になった時、親はどうすべきか・・・
きょうだいへの「ごめんね」を「ありがとう」に変える。
「やらないこと」を決めて手放す。
自分の感情を話す機会を持つ。
小さく踏み出す。
やるべきことをやり続ける。
どんな苦境でもクスッと笑える瞬間がある。
寝る時間を増やす。
決まった時間に起きる。
毎日はできることで溢れている。
宝物のような言葉がちりばめられています。
これはきっと、どんな育児にもあてはまりますね。
そして、どんな人生にも。
「ありがとう」も「happy」もきっとつながっていく。
自治医大での受診にあたり、宿泊させてもらったのは
病児家族を支援するための家、とちぎハウスです。
「病児家族」
自分がそういう立場になるとは思ってもみなかった。
どこか夢の中のような気持ちで国際電話をかけました。
スタッフの方も親身になってくださり、HPも素晴らしいのですが、
失礼な話。こんなにお安いのだもの・・・それなりの施設に違いないと。
けれど。
チェックイン時刻を大きくオーバーしてしまったにも関わらず
温かく私達を迎えてくださったのは夜間ボランティアの方でした。
子供たちを名前で呼んで、長旅の労をねぎらってくださった。
清潔なお部屋に入ると
素晴らしい力作のキルトのベットカバーがとても温かそうで。
翌朝、驚いたのは共用のキッチン。
調味料、乾物、インスタント食品、豊富なお茶類。
冷凍庫にはボランティアの方が作ってください冷凍ごはんまで。
そして、その全てに開封日などの日付が明記されていて。
翌朝の朝食は病院の売店でパンでもと思っていたのですが、
冷凍ごはんと海苔をいただいてムスメのちびのりまき。
ムスコにはインスタントのうどん。
久しぶりに家族で向かい合ってのご飯。
(乗り物の中は並んで食べるから)
ほっとしました。
そして。いい感じのおもちゃが揃ったリビング。
ムスコとムスメは夢中になって遊んでいる間、
私はマッサージチェアを使わせてもらって。
ハンドマッサージのボランティアの方も来てくださるという。
夕食には近所の方が届けてくださった野菜で
スタッフの方が温かな煮物を作ってくださいました。
薄物を重ねて、大荷物で通勤ラッシュの上野駅に立った時、
翌日の受診への不安も含め、寒々とした思いがしました。
そんな緊張やこわばりが解けていくようでした。
全てに管理が行き届き、清潔。
あっちを見てもこっちを見ても寄贈品、寄贈品。
オットと「やー、すごいね。これはすごいね。」と言い合って。
驚きと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
何のご縁でか、病気の子どもの家族にまで心を寄せてくださる方々。
そして、ここは地域の中にしっかり根を下ろした場所、
温かい気持ちが集まる場所という気がしました。
「ありがとう。」って言って嬉しく幸せで、言われて嬉しく幸せで。
どんどん連鎖していくんだなって。
タイから病院に来た私達家族。ちょっと目立ちます。
いろいろ聞かれるのかな?と思っていたけれど、
スタッフの皆さんはそっと優しく寄り添うように
そこにいてくださいました。
ご恩返しに何ができるか・・・考えずにいられません。
すぐにできるのはこの「ありがとう」を伝えること。
お恥ずかしい話、お礼状、まだなんです。
きちんと書かなくては!
カウンセリング・ブック
制作:国立成育医療研究センター臨床研究センター臨床研究推進室
問い合わせ先:エゴノキクラブ
「なんで病」ってご存知ですか?
いただいた冊子にありました。
「なんでうちの子が?」、「なんで私が?」、
「なんで?なんで?」という病気です。
コレ、怖いですね。
私もちょっと前だったらかかっていたかも。
でも、タイに来たことで、人と自分を比べてしまうことが
減ったように思います。
だってね、もうキリがないんです。羨ましいことって。
なんで?なんで?と思ってる間に自分の生活をしなきゃ勿体無い。
それにカワイイちびムスメは他でもない、
こんな私のとこに来てくれたんですものね。
by azura1
| 2014-01-27 22:59
| こどもたち