2016年 11月 24日
もいちど生む |
3歳の誕生日。
誕生日当日に幼稚園でお祝いしてくださいます。
親はケーキを持参して一緒にお祝いするのです。
「天使が天使を祝うんだよ。」と友達に言われて、その日を楽しみにしていました。
ろうそく3本。
いっぽんいっぽんに火を灯しながら先生が私に聞きます。
1歳のころ、どんなことをしていましたか?
2歳のころ、どんなことをしていましたか?
そして3歳。
先生のタイ語が音楽のように響いて、内容を想像するに感じるに、
きっと私たち夫婦が出会い、そして空の向こうの星のかなたから
ムスメがやってきたこと。
そして、元気に大きくなってきたこと。
そんなことを話してくださったのではないかと思います。
なんだか生まれたその日に遡っていくようで。
そんな神聖な気持ちになっていた時に、子供たちの歌が聞こえてきて、
はっとそちらを見やると、どの子もどの顔も一心にろうそくの炎を見つめていて。
あっ、天使だ。
心の奥が揺さぶられるようでした。
ろうそくの火を消していくのはムスメの役目。
小さなベル型の火消し棒でそっと消していきます。
最後に彼女がお皿に乗せたケーキをみんなにサーブします。
彼女が生まれた夜は星が凍るようにキラキラ光っていて。
そして、この3歳の誕生日にも改めてそのことを思い出し、
みんなの温かさと柔らかな光に包まれて。
こんな美しい日を迎えられてよかった、こんなに美しいお誕生日を体験したんだもの。
この日はこの子のお守りになる。
まるで初めてこの子を抱っこするような、もう一度この子を産んだような、
そんな風に思えた誕生日でした。
ここだけ仏教っぽい。これもお誕生日のしつらえです。
by azura1
| 2016-11-24 10:58
| こどもたち