2017年 02月 11日
卒乳話 |
お見苦しい写真で失礼いたします。
家のあちこちをムスメが不法占拠する「ちみつちち(秘密基地)」。
左端、白いシーツに青い物体(髪留め)が見えます。
「あれ、どこー?」とわざわざ探しに来たのですが、こんなことに使いたかったの!?
生まれた時、おっぱいがうまく飲めなくて泣いていた子は、気が付けばもう4歳。
そして、気が付けば。
もうおっぱいを飲まなくなりました。
昨年4月に入園するまでは、おっぱいを飲みながらお昼寝をするのが定番でしたが、
疲れて帰ってくると、行き倒れて寝ることも増えていき、夏休みには従妹を追いかけるのに夢中で。
あれ、最近飲んでない!という日が増えていきました。
それでも、「もうおっぱい止めようか?」と聞けば、急いで飛びついてくる。
でも、少しずつそれもポーズになっていきました。
入園直後の観劇会では恐ろしさのあまり、ずーっとおっぱい!だったのに。
まだまだ幼稚園で言葉は出ませんが、少しずつおっぱいではなく、友達に向かえるようになってきたのかな。
なんともはっきりしない卒乳です。たらたら系。
それでもムスコの時と違って血を吐くような思いをせずに済みました。
ここまでくれば、未練も何も、きれいさっぱりです。
(ついでに、おっぱいもきれいさっぱりなくなりました・・・)
ムスコの時、婦人科のお医者さんに
「栄養もないのに、いつまであげるの?
最近は母乳がいいって言うけど、親のエゴで子供の自立を縛っているだけ。
子供がかわいそうだ。」と言われました。
その時の、帰り道の悲しさを今でも覚えている。
そんなムスコよりずっと小さい問題児だったムスメに母乳を続けるべきか。
悩まなかったわけではないけれど、
二人目ゆえに思う存分あげたかった。
ゆえに妊娠中からこの本を読みました。
「0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」
この本のお蔭で、夜のおっぱいを早い段階で止めたのがとてもよかった。
超細切れ睡眠おっぱいベイビーだったムスコの時も
この手の本を読まなかったわけではありませんが、
何故だか当時は「カリスマナニーが教える・・・」などの翻訳ものが多かった。
いきなり、別室で寝ましょう!とか、このスケジュール通りに過ごしてみて!みたいに、
悩める日本の母にはハードルが高かったのです。
でも、この本は単なる「ハウツー」というのではなく、
「やってみることは悪いことじゃないよ、大丈夫!」と不安な母に優しく語りかけてくれました。
その時に習慣化した早寝早起きは今も継続中。
私は子供たちを起こしたことがないです。
そしてタイで助産師のNさんに出会えたことがとても大きかった。
でも、考えてみたら、「おっぱいは続けた方がいいよ。」とか、
「そろそろ卒乳するべき。」なんてアドバイスは一言ももらっていない。
もちろん、おっぱいケアや離乳食、遊ばせ方のアイディアなどはたくさんいただいているのだけど。
でも、こと卒乳に関しては、揺れる気持ちや、揺れながらも決めたこと、
流れていっている方向に、ただただ寄り添ってくださっただけ。
そして、それがとてもありがたかったのです。
Nさんは正解はないよ、とよくおっしゃいます。
だから、正解は教えてくれない。
でも、納得を一緒に探してくれる。
私の納得にたどり着くまで、根気強く、朗らかに、伴走してもらった気がしています。
Nさん、本当にありがとう。
知識や経験のある人は、困っている人にアドバイスしがちです。
それはとっても役に立ちます。
自分でも、そうすることは親切なこと、人の助けになることと信じて、
できるだけそうしてきた気がします。
でも、逆にアドバイスをしないことって、実はとっても難しいこと。
自分の考えをいきなり押し付けない。その人の話をよく聞く。気持ちに寄り添う。
相手を信じて任せる・・・
Nさんがしてくださったことは、そういうこと。
はっとして我が身の対人関係(オット、こども、友達)を振り返ると、反省しきりです。
さて、おっぱいに戻りまして。
3歳で日本に戻ってきたら、どんなお医者さんからも、
「卒乳しましたか?」なんてプレッシャー掛けられませんしね。
幸せなおっぱいライフでした。
この間、お風呂で「もう、おっぱいさん飲まないんだよね、ありがとうしたら?」と言ったら、
そっと顔を近寄せて、小さな声で言った。
「おっぱいさん、ありがと。」
日本は寒いから膝に乗せたムスメの温かさの心地よいことといったら。
出産した時、病院のベットでただただムスメを抱っこしていた時の
あの温かさと重みを思い出します。
タイでは暑い中、ひたすらずっと抱っこでおっぱいだった。
私のタイでの写真のほとんどがエルゴ装着で授乳ケープをぶら下げています。
おっぱいあげながら、ムスコの園行事に参加し、ご飯を食べ、お昼寝して。
たくさんの幸せな時間をありがとう。
私からも、です。
本当に、なんだろう?これは。
by azura1
| 2017-02-11 05:18
| こどもたち