2013年 06月 10日
くちあたり |
実家の座敷の奥にどっさり眠っていたおちょこ。
田舎ですから、昔は今のような葬祭場もなく、
お葬式や法事なんかの時は個人宅でやっていたんですよね。
片手にすっぽり納まるような華奢なおちょこ。
子供が薬を飲む時にちょうどいいと思い、二つだけ連れて来ました。
タイの薬は色水みたい。
ムスコの風邪薬はカキ氷シロップの匂いのするピンクの液体と鮮やかな紫の液体。
注射器で吸い取って、おちょこ(青縞の)に入れます。
(容器に目盛りを付ければいいのに!しかも薬瓶の口が小さくて注射器が入らない!)
成長曲線から落っこちたちびムスメは鉄剤(錆びた鉄棒の匂い)と
ビタミン剤(鮮やかなオレンジ。どんなに漂白しても決して取れない染みになる)
を飲むようにと。
何でも口に入れたい、噛み付きたい時期だからでしょうか。
おちょこ(ひょうたん柄)に入れると、ちょっとやる気を出すみたい。
華奢なカップというものはどうもガラじゃない気がしていて。
昔から紅茶もコーヒーも陶器のフリーカップで飲んでいました。
カフェオレやミルクティーはそれでよし。
でも何だか、最近はストレートの紅茶はすっとした口あたりがいいと思うように。
もっと言うと、そんなカップがないからいつもミルクティーにしているのかも。
薄いカップというのはどうしても飲みものが冷めやすくて、
それも敬遠していた理由のひとつですが、タイではそんな心配もいらないし。
でも、やっぱり。あんまり華奢じゃない方がいい。
口あたりはごく薄くて、持ち手は安定感があって、ちょっともっさりした形。
そんなカップに出会いたいものです。
by azura1
| 2013-06-10 22:32
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