2016年 08月 19日
女子高生のお母さんになってみた。 |
昨年、12月。タイで。
我が家に日本語を学ぶタイの女子高生二人が来てくれました。
フリスビーで遊んでもらい、楽しいムスコ。
タイの地方で日本語を学ぶ学生がバンコクの日本人家庭に
2泊3日するというホームステイプログラム「ルアムジャイ」に参加したのです。
タイに住んでいるといっても、日本人が多いバンコクでは、
実はタイ人と交流をする機会を持つのは難しかったりします。
しかも、若い子とね。
最初に会った時に、「お母さんと呼んでいいですか?」と言われました!
きっと、先生に失礼のないようにとか、いろいろ言われて来るのでしょうね。
とても緊張していたはず。
ムスコだって「学校は楽しい?」と聞かれて、たっぷり5秒経ってから
小さく「はい」と答えるふうでした。
ムスメだって、緊張のあまり、お姉さんたちの前でおやつを食べることもできないぐらいで。
それでも、一緒に時を過ごし、ごはんを食べる。
それだけでも、溶け合うものはあって。
皆でウノをしている時、彼女達から鼻歌が聞こえてきたときはほっとした。
一緒に巻き寿司を作ろうと言ったら、目を輝かせてくれて。
私がムスメを寝かしつけている間に、二人で相談してお皿を洗ってくれて。
お別れの時は泣いてくれたのです。
まざまざと思い出したのが、留学したときの自分のこと。
言葉が出てこない時もあるよね、リアクションに困る時もあるよね、と。
そして、ママはこんな風に異国の若者の気持ちを想像したり、
気を遣ってくれてたんだろうなって。
ムスコは思う存分、ウノやすごろくができたのが嬉しかったようで(まるで盆と正月)、
ムスメは終始言葉を交わすことはありませんでしたが、
見送った後、開口一番「タイのお姉さんともっと遊びたかった・・・」と。
不安なことは沢山ありましたが、受け入れの前、
数ヶ月に渡って何回もミーティングがあるのです。
経験された方のお話を伺ったり、小さな不安を共有して、解消したり。
この手厚い決め細やかなミーティングが受け入れ初心者には何よりありがたく。
それに、受け入れ家庭同士でも仲良くなって、協力し合ったり、分かち合ったり。
たった2泊3日のステイですが、学生さんたちの学習意欲は飛躍的に高まるそう。
受け入れる側の私達も個人では得がたい体験をさせてもらいました。
細やかさとユーモアを持って活動される事務局の方々の熱意と、
参加する方々のワクワクした期待。学生さんたちのひたむきさ、エネルギー。
本帰国前の慌ただしい日々に特別な色彩を与えてもらいました。
行ったことも聞いたこともなかった、南部の地名が我が家では特別なものとなり。
その小さな温かな変化が一番嬉しい。
この間、LINEした時に、「まだ会いたいです。」と。
「また」だよねー。これは!とかわゆく思っています。
by azura1
| 2016-08-19 23:17
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