2007年 11月 30日
大好きなりんご |
長野っ子ですから、りんごは身近な存在。冬の間中、廊下や物置に「ある」のですから。箱で。東京に来て、スーパーでりんごを一個買ってる人を見てびっくり。
私の好みはりんごの王様「ふじ」よりも、秋口に出てくる酸味のある「紅玉」、「つがる」、最近では「秋映」も。ふじはどうもね、臭みがある気がして、べったり甘い気がしていたのです。そんな話をお家でりんごを作っている友達にしたところ、ずばり「それはね、古いのよ。」とのこと。なるほどね、長持ちするりんごだけど、やはり鮮度が肝心なのです。それで、そのお家のりんごを、アドバイスどおり冷蔵庫で軽く冷やしていただいたその時。
私の「りんご観」が変わったのでした。
実は固く締まっているのに、歯を立てるとジューシーで果汁たっぷりこぼれそうなほど。まるで食べるジュース、ほど良い酸味があるので、のどの奥がくーっと。さっぱりしているから、飽きずに丸々一個食べてしまいました。美味しい!美味しい!聞けば、同じ長野でも土地によってりんごの味は異なってくるとのこと。うーん、ワインみたい。そんなわけで、条件の揃った友達のお家のりんごはどれも(もちろんふじも)美味しい。
※因みに、味に自信のない場所では無理やり色を付けて、時期をずらして出荷したりするんだそう。皆様気をつけて。
私が特に好きなのは「ジョナゴールド」。今年も送っていただきました。「ジョナが好き!」っていうと、「えーっ、ぼけてるじゃん。」とおっしゃる方。それはね、「古いんです!」確かにジョナの日持ちは冷蔵して1週間。まさに鮮度命のりんごなのです。齧るとぱああっと広がる酸味と甘み。それに香気というのかな。華やかでりんごの女王だと思います。
二人暮しで5キロ。しかも1週間で食べきれるかしらとの心配は杞憂でした。朝、半分こして食べて、仕事から帰って来て、(ジョナちゃんが待ってると思うと足早に)また半分食べて。ごはんの後に残りの半分食べちゃって。何となく冷蔵庫が気になって、のどの奥がうずうずっとして、帰ってきたオットと半分こ。あら、私。2個食べてしまった!軽い罪悪感と満足感。幸福感に包まれた一週間でございました。この季節にはりんごでお菓子を作りたくなるけれど、このりんごは「刺身」でいただくのが一番。そろそろ「ふじ」を頼みたい。でも、また一日二個食べちゃうよ・・・と悩んでいる今日この頃です。
決して嫌いなわけではないけれど、身近過ぎてどうも存在が軽かったりんご。でも、お友達のおかげで、私もりんごの味というものを知ることができました。
by azura1
| 2007-11-30 21:36
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