2008年 06月 02日
たち花 |
3週間ぶりにオットが長野に来てくれました。お腹のポコちゃんも誘って、3人で「たち花」へ。結婚前から大好きなお店なのです。引越ししてしまうとなかなか行く機会がなくって、今回はほぼ3年ぶり。それでもご主人は覚えていてくださって感激しました。(決して「いいお客」じゃなかったのに!)
カウンターと小さなお座敷が二つだけの小さなお店。やはりカウンター席でご主人のお話を伺いながらいただくのがお勧めです。この日、早い時間だったのでカウンターは私たちだけ!とても贅沢でした。
あさりと木耳の炊いたの
5cm四方の小さな器に盛られています。まるではまぐりかと思うような大きなあさりから上品な旨みがたっぷり。「よろしくお願いします。」とご挨拶をして、これからどんな美味しい時間が始まるのか胸が高鳴ります。
丸なすの揚げ出し
長野特産の丸なす。甘くってとろけてしまいます。かつおだしの効いたお味噌汁にたっぷりの削り鰹。細ねぎの新鮮な香り。とてもシンプルで定番の組み合わせなのに、目を見開いてしまうような驚き。オットと顔を見合わせて「いいー!」と唸ってしまいました。寒い日だったので、身体の芯までほぐしてくれるような優しいお味。これと白いご飯があれば黄金の朝食です。
お刺身(たこ、いさき、金目鯛)
ほっこりした後はきりっとお刺身を。さっと湯引きしたたこは柔らかくって甘くってびっくり。吸盤は完全に火を入れるそうですが、これまた柔らか。「塩にわさびという手もありますよ。」というご主人に従って、お塩をちょいと付けていただくと、また甘さが引き立ちました。いさきと金目鯛は脂が乗ってとろっとしていました。オクラを叩いたつまとも相性が良い。このオクラ、種を抜いてから叩いてあるので滑らかな舌触り。ひとつひとつにご主人の「仕事」を感じて感服いたします。
こちらのお店はコースの値段設定がありません。(今回は5,000円でお願いしました)呑み助のおじ様達と来た時は何と2,500円でお料理を出してもらったことも!もちろん値段によって素材は変わってくるのですが、ご主人の手のかけ方は変わらないし、むしろ安い素材ほど大変身させてしまうのです。私はいつもコースでじっくりいただくのですが、飲んだ後の小腹を満たしに来るおじ様もいらっしゃいます。何て懐の深いお店でしょう。
かにの和風グラタン
「日本酒に合いますよ。」と出していただいたグラタン。卵黄と味噌のソースをかけて焼いてあります。上に振ったみじん粉もカリカリと楽しい食感。ふんわりしたかにに香ばしい味噌が良く合います。むむ、久しぶりに喉から日本酒を欲しました。右手前の黄色い丸はサツマイモの甘露煮を裏ごしして丸めたもの。お隣はふき。桜の花びらのようなのは甘酢生姜です。どれもいい合いの手。
冬には大ぶりの牡蠣と百合根にこのソースをかけてオーブン焼きしたものを出してくれましたっけ。母もそれが大好きで未だに食べたい食べたいと騒ぎます。だから、今回出していただいたんだと思います。ご主人はそういった情報を記憶(記録)するプロなんです。
ふっこ、のど黒、豆腐の蒸し物
彩が美しい熱々の蒸し物。軽いあんの上にポン酢がたらりと回しかけてあります。お魚は一度焼いてあるので皮目が香ばしく、中はふっくら。お豆腐もつるっと入っていきます。きらきらのアスパラも長野らしい。
姫皮ごはん、お味噌汁、漬物
見た目は地味なこのご飯、中華ちまきのようにもっちりして香りがいいのです。姫皮をみじん切りにしてごま油で炒め、しょうゆ、みりん、酢少々で味付けし、炊き立てのご飯に混ぜるだけだそうです。「だけ!」テレビのグルメ番組や何かで、作り方は「秘伝」というお店があるけれど、ご主人はいつも惜しげもなく教えてくださいます。しかし、当然のことながら再現できた試しがありません。今回もこの味に近づくことは無理でしょうが、挑戦してみたいと思います。
胡桃のアイスクリーム、黒蜜がけ
アイスクリームといっても氷菓子のようなシャリシャリした食感。すった胡桃が香ばしく濃くがあります。果物じゃなくって、こんな手の込んだデザートが最後に出るなんて、女の人は嬉しいですよね。
とても男前で爽やかな仕事人のご主人。「たち花」に行った人はお料理だけではなくご主人のファンになってしまうのです。老若男女、例外なく。つかず離れずの絶妙な会話だったり、心地よい快活さだったり、丁寧でしかも押し付けがましくない解説だったり、媚びへつらうのではなく、相手を大事にする姿勢だったり。美味しくて嬉しくて、温かく幸せな気持ちになるとっておきのお店です。
出産を二週間後に控えての駆け込み「たち花」訪問。ご主人もさすがにびっくりされていました。是非、オットと一緒に来たかったのです。念願叶って本当に良かったです。
「たち花」
長野市大字鶴賀南千歳町849
℡ 026-224-2330
営業は夜のみ、日曜はお休みです。
カウンターと小さなお座敷が二つだけの小さなお店。やはりカウンター席でご主人のお話を伺いながらいただくのがお勧めです。この日、早い時間だったのでカウンターは私たちだけ!とても贅沢でした。
あさりと木耳の炊いたの
5cm四方の小さな器に盛られています。まるではまぐりかと思うような大きなあさりから上品な旨みがたっぷり。「よろしくお願いします。」とご挨拶をして、これからどんな美味しい時間が始まるのか胸が高鳴ります。
丸なすの揚げ出し
長野特産の丸なす。甘くってとろけてしまいます。かつおだしの効いたお味噌汁にたっぷりの削り鰹。細ねぎの新鮮な香り。とてもシンプルで定番の組み合わせなのに、目を見開いてしまうような驚き。オットと顔を見合わせて「いいー!」と唸ってしまいました。寒い日だったので、身体の芯までほぐしてくれるような優しいお味。これと白いご飯があれば黄金の朝食です。
お刺身(たこ、いさき、金目鯛)
ほっこりした後はきりっとお刺身を。さっと湯引きしたたこは柔らかくって甘くってびっくり。吸盤は完全に火を入れるそうですが、これまた柔らか。「塩にわさびという手もありますよ。」というご主人に従って、お塩をちょいと付けていただくと、また甘さが引き立ちました。いさきと金目鯛は脂が乗ってとろっとしていました。オクラを叩いたつまとも相性が良い。このオクラ、種を抜いてから叩いてあるので滑らかな舌触り。ひとつひとつにご主人の「仕事」を感じて感服いたします。
こちらのお店はコースの値段設定がありません。(今回は5,000円でお願いしました)呑み助のおじ様達と来た時は何と2,500円でお料理を出してもらったことも!もちろん値段によって素材は変わってくるのですが、ご主人の手のかけ方は変わらないし、むしろ安い素材ほど大変身させてしまうのです。私はいつもコースでじっくりいただくのですが、飲んだ後の小腹を満たしに来るおじ様もいらっしゃいます。何て懐の深いお店でしょう。
かにの和風グラタン
「日本酒に合いますよ。」と出していただいたグラタン。卵黄と味噌のソースをかけて焼いてあります。上に振ったみじん粉もカリカリと楽しい食感。ふんわりしたかにに香ばしい味噌が良く合います。むむ、久しぶりに喉から日本酒を欲しました。右手前の黄色い丸はサツマイモの甘露煮を裏ごしして丸めたもの。お隣はふき。桜の花びらのようなのは甘酢生姜です。どれもいい合いの手。
冬には大ぶりの牡蠣と百合根にこのソースをかけてオーブン焼きしたものを出してくれましたっけ。母もそれが大好きで未だに食べたい食べたいと騒ぎます。だから、今回出していただいたんだと思います。ご主人はそういった情報を記憶(記録)するプロなんです。
ふっこ、のど黒、豆腐の蒸し物
彩が美しい熱々の蒸し物。軽いあんの上にポン酢がたらりと回しかけてあります。お魚は一度焼いてあるので皮目が香ばしく、中はふっくら。お豆腐もつるっと入っていきます。きらきらのアスパラも長野らしい。
姫皮ごはん、お味噌汁、漬物
見た目は地味なこのご飯、中華ちまきのようにもっちりして香りがいいのです。姫皮をみじん切りにしてごま油で炒め、しょうゆ、みりん、酢少々で味付けし、炊き立てのご飯に混ぜるだけだそうです。「だけ!」テレビのグルメ番組や何かで、作り方は「秘伝」というお店があるけれど、ご主人はいつも惜しげもなく教えてくださいます。しかし、当然のことながら再現できた試しがありません。今回もこの味に近づくことは無理でしょうが、挑戦してみたいと思います。
胡桃のアイスクリーム、黒蜜がけ
アイスクリームといっても氷菓子のようなシャリシャリした食感。すった胡桃が香ばしく濃くがあります。果物じゃなくって、こんな手の込んだデザートが最後に出るなんて、女の人は嬉しいですよね。
とても男前で爽やかな仕事人のご主人。「たち花」に行った人はお料理だけではなくご主人のファンになってしまうのです。老若男女、例外なく。つかず離れずの絶妙な会話だったり、心地よい快活さだったり、丁寧でしかも押し付けがましくない解説だったり、媚びへつらうのではなく、相手を大事にする姿勢だったり。美味しくて嬉しくて、温かく幸せな気持ちになるとっておきのお店です。
出産を二週間後に控えての駆け込み「たち花」訪問。ご主人もさすがにびっくりされていました。是非、オットと一緒に来たかったのです。念願叶って本当に良かったです。
「たち花」
長野市大字鶴賀南千歳町849
℡ 026-224-2330
営業は夜のみ、日曜はお休みです。
by azura1
| 2008-06-02 11:32
| 長野