2008年 08月 12日
猛獣とマリアさま |
初めて聞いた時はびっくりした。そして涙が出た。
お腹の赤ちゃんの心音。せっかちで力強くて。
今は静かな寝息。
でも、ぽんぽんの小さなお腹は膨らんだり、へこんだり。
一生懸命呼吸しています。
そして、いざ!ソフロロジー出産の本番・・・
陣痛間隔が3分ぐらいまでは呼吸法で何とか乗り切れたのですが、それ以降は・・・
私の場合はお腹ではなく、腰がもう砕け散らんばかりに痛くなり、
これはもう「痛い」って言わないと乗り切れないと思い、
「イターイ!」とか「ウゥー!」とか叫んじゃったのでした。
全然マリア様じゃない・・・
こんな猛獣の声を世の女性達が聞いてしまったら、少子化促進間違いありません。
待機室(猛獣捕獲室)では延々とソフロロジーの音楽が流れていましたが、
陣痛のピーク時には音楽でリラックスというよりは、それで時間を計るという感じでした。
ところが、分娩台に上がった瞬間。
爆発するような陣痛が遠のき、なぜだか急にリラックス。
赤ちゃんが元気だったので助産師さんは自然の力に任せてくれたのです。
照明を落とした静かな夜明け前の時間。オットと二人だけでついうとうとしてしまった程でした。
そのうちに身体の中に不思議な力を感じました。それで助産師さんの指示通り呼吸法を。
でも、思わず聞いてしまいました。「あの、いきむってどうやるんでしょう?」
そしたら、「それでいいの、いいの。」とおっしゃるので、
「テレビドラマでやるあの苦しそうな『ウーン!』はやらなくていいんですか?」
すると「あれは古い古い、今時やんないの。」とバッサリ。
ああ心得違い。でも、分娩台の上でこんなに普通に会話できるとは
思っていなかったのでびっくりしました。
これぞ、ソフロ効果!(ということにしたい!)
かろうじてマリア様の仮面をかぶることができたのでした。
by azura1
| 2008-08-12 10:50
| ムスコ