2008年 08月 22日
質問と答え |
この本では谷川俊太郎さんがいろんな人のいろんな質問に答えています。
「どうして、にんげんは死ぬの?さえちゃんは、死ぬのはいやだよ。」と言う
6歳の女の子のお母さんには
「ぼくがさえちゃんのお母さんだったら
『お母さんだって死ぬのいやだよー』と言いながら
さえちゃんをぎゅーっと抱きしめて一緒に泣きます。
そのあとで一緒にお茶します。」と答えます。
「言葉で問われた質問に、いつも言葉で答える必要はないの。
こういう深い問いかけにはアタマだけじゃなく、ココロもカラダも使って答えなくちゃね。」
だそうです。
こんな「深い問いかけ」だけでなく、「どうしてお風呂に毎日入らなきゃ
いけないものなんでしょうか?」なんて26歳の人の質問もあって、
「「どうして26歳にもなってこんな質問をしなきゃならない羽目になったんでしょうか?
ぼくは毎日入っていません。」なんてクスッと笑ってしまう質問もあります。
この本は出産前に「しみじみ、クスッ、ふふ、なるほど~」としながら、
案外さらーっと読んでしまいました。
荷物をまとめるにあたって、ぱらぱら読み返してみると
じわじわと谷川さんの答えのすごさが伝わってくるような気がしました。
どんな質問にも誠意を持って真っ直ぐに、時にはひょうひょうととぼけて・・・
コミュニケーションって質問と答えの連続。
こんな風に素敵に味わいのある答えをしたいなあ。
そして谷川さんを唸らせるような質問もココロに持っていたい。
読んだ後もいろんな思いが溢れる本です。
「谷川俊太郎質問箱」 著者:谷川俊太郎 発行人:糸井重里 HOBONICHI BOOKS
by azura1
| 2008-08-22 16:23
| 本